"Giomi Adriano"  Olio Extra Vergine di Oliva

今日昼間のブログの続きです。実はこのオイルはある偶然が重なって買うことができたんです。2013年の10月の終わりから11月中旬までイタリアに行った時に、トスカーナ州のサンヴィンチェンツォという海沿いの小さな港町を訪れました。実はこの町に以前、イタリアのレストランガイド"ガンベロ ロッソ"で、数あるイタリアのレストランの中で最高得点を何度も獲得した "Ristorante Gambero Rosso" がありました。オーナーシェフのフルヴィオ・ピエランジェリーニさんが引退してお店も閉店していたのですが、シェフがそれでも行きたいということで訪れました。実はこのリストランテでオーナーシェフの右腕として働いていた日本人シェフの故 土居昇用氏に当店のシェフ斉藤が汐留のリストランテ ベルヴェデーレで世話になっていたのです。土居氏が33才という若さで急逝されて、シェフも汐留を離れ恵比寿や六本木の有名店でも働いていましたが、今でも一番尊敬するシェフ土居氏が働いていた、イタリアの町を訪れたかったのでしょう。そうはいってもシーズンオフの港町で営業しているレストランはまばらでした。そんな中、町のメインストリートで唯一、営業していたレストランで夕食を食べることに。

シーズンオフの寂しいメインストリート

やっと見つけたレストラン

魚介の前菜 

Berlucchi  Franciacorta '61 Brut

テーブルに置かれた オリーブオイル

お料理はさほど印象に残っていませんが、このオリーブオイルを口にした途端にシェフが「このオイルだ!このオイル美味しいでしょ!」と言ってきたんです。実は土居氏が汐留のレストランのオープンの際、どうしてもガンベロロッソで使っていたオリーブオイルを使いたいとのことで、イタリアから送ってもらっていたそうです。ラベルこそガンベロロッソのラベルに張り替えてあったので、見ただけでは分からなかったみたいですが、口にしてハッキリ分かったそうです。ちょっと疑っていると「絶対間違いない!」と言い切ってました。絶対このオイルを持って帰ると言うので、お店のオーナーにオイルの生産者の住所を聞いて、次の日に訪ねることに。


"Ristorante Gambero Rosso" の跡地

San Vincenzoの町の入口

ヨットハーバー

ビーチ

ビーチに大量に打ち上げられた謎の物体  マリモの親戚?


看板発見!

見つけました。これでオリーブオイルを買えると喜んだのもつかの間、呼鈴を鳴らしても誰も出てきません。すると隣の家からおばあさんが出てきて、大きな声で何回も呼びかけてくれたのですが、やはり留守の様子。そうこうすること約30分、あきらめかけていたところにオーナーのお母さんが帰って来て、無事にオイルを買うことができました。見ず知らずの日本人のために親身になってくれたおばあさんに感謝です。今度行く時にもおばあさんに会えるといいなぁ。