さて本日は久々にイタリア研修の続きをご紹介します。前回はローマのエノテカで飲んだところまでご紹介しました。
さて本日はトスカーナ州のサトゥルニアに向かいます。その前にローマの調理道具屋さんに行きたかったので、朝食を済ませた後にローマ散策。調理道具屋さんで買物を済まし、お客様からご紹介されたショコラティエにも立ち寄りました。
チョコレートとピスタチオのジェラート
でちょっと一服です。チョコレートの専門店だけあってかなり美味いです。チョコレートはどれも上品でイタリアというよりはフランスの雰囲気です。どれも美味い。
その後、自分の靴やシャツなどの買い物をしながら、地下鉄を使ってローマのテルミニ駅に到着。駅でレンタカーを借りて出発です。車からローマの街並みをシェフが撮影。
コロッセオ(何度も見てますが、入ったことありません)
フォロ ロマーノ(だと思う。たぶん。)
基本、観光名所はあまり行ってません。なので間違ってたらゴメンなさい。恥ずかしながら、トレビの泉や真実の口なども行ったことがないんです。
さて、ローマを出る前にもう一軒行きたいお店があるのでそちらに向かいます。
TRAPPIZZINO
ここ最近ローマで話題のお店です。揚げ焼きにしたピザ生地にローマの煮込み料理を詰めて食べる、ローマ風ケバブサンドのようなものです。
何種類かある煮込み料理を選んでピザパンに詰めてもらいます。この日は7種類ぐらいありました。
とりあえずイタリアのビール
ポルペッティ(ミートボール)写真左
鶏肉の煮込み 写真右
定番のポルペッティのトマト煮込みと鶏肉の白ワイン煮込みをチョイス。食べる前はそれほど期待してなかったのですが、これが案外いける。ランチも食べていなかったので、あっという間に完食。すぐに追加オーダーです。
牛タンの煮込み サルサヴェルデ
玉ねぎの煮込みとクロケット(コロッケ)
どちらも美味い。特に玉ねぎの煮込みはなかなかのもんです。玉ねぎをメインの具材にしちゃうのは素晴らしい。ちょっと食べ過ぎましたね。そうこうしてるうちに気が付けばもう3時過ぎ、これから3時間の運転があるので眠くなる前に出発です。ちなみにビールを1本飲みましたが、イタリアではこれぐらいの量は合法ですのでご安心を。
その後、今日の宿泊先から18時までに来ないと家に帰っちゃうから、鍵を置いておくねと電話がありました。というのも今日の宿泊先はワイナリーに併設されているところで、オーナー家族の自宅は少し離れたところにあるらしいんです。ローマでのんびりしたので、到着したのは夜の7時ぐらいで、すでに周りは真っ暗。宿に着くと案の定、受付らしい建物は閉まっており、鍵が指定の場所に置いてありました。鍵を使って部屋に入るとディナーを食べるならと手書きのレストランのリストが用意されてました。とりあえずレストランが閉まると困るので、慌ててサトゥルニアの中心地まで行くことに。宿から中心地まで車で5分で到着。
小さい街でちょっと閑散としています。
何件か営業してるレストランがありましたが、その中から選んだレストランがこちら。
I Due Cippi
サトゥルニアでは人気のリストランテのようです。トスカーナ料理を中心としたメニューが並びます。
こんな小さな街でもなかなか素晴らしい雰囲気
Morellino di Scansano Provveditore 2012/ Bargagli
ワインはもちろん地元の赤ワイン、モレッリーノ ディ スカンサーノをオーダー。この造り手は初めて飲みます。モレッリーノらしい分かりやすい味わいで誰でも美味しく飲めると思います。
Pappardelle al Cinghiale
またもお昼に食べ過ぎてそれほどお腹が空いてないので、プリモとセコンドだけオーダーしました。プリモは猪肉のラグーソース パッパルデッレです。南トスカーナでは猪猟が11月に解禁になり、冬の名物料理として知られています。今までもフィレンツェやキャンティで何度か食べてますが、このパスタは猪の風味をしっかりと感じられてかなり美味しかったです。
Bistecca alla Fiorentina
ビステッカ アッラ フィオレンティーナは直訳するとフィレンツェ風ビーフステーキですが、厳密にいうといくつかの決まりがあります。使用する肉はトスカーナのキアニーナ牛(トスカーナが誇る高級な牛)のTボーン、厚さは3cm、塩と胡椒のみの味付け、炭火で焼く。この条件を満たすとフィレンツェ風を名乗ることができます。今回はフィレンツェには行かないので、こちらでいただきました。フィレンツェなどのトラットリアでは1kgからしかオーダー出来ないお店が多いんですが、こちらもメニューには1kgからと書いてありました。いつもなら2人で1kgいけるんですが、この日はさすがに無理っぽい。そこでお店の人に相談すると500gでもOKとのことだったので、お願いしました。いつもより薄く切ったせいか、少し火が入り過ぎてる感じがしましたが美味しくいただきました。
Vin Santo e Cantucci
最後はヴィンサントとカントゥッチです。ヴィンサントは直訳すると聖なるワインという意味でトスカーナが誇るデザートワインです。カントゥッチを浸しながらいただきます。まさに至福の時間。
お腹も満たされので宿に帰ったのですが、この宿はトスカーナの大自然の中にあり、街灯もないため周りがどんな風景なのかまったくわかりません。ただ硫黄の香りだけは感じました。というのもサトゥルニアは温泉地として有名な街なんです。今回サトゥルニアに宿泊する目的は天然の温泉に入るためなんです。もちろん天然の温泉なので夜中でも入ろうと思えば入れるそうですが、真っ暗で危ないから明日にしたほうがいいと言われたので今日はおとなしく宿で休むことにしました。さぁ明日は早めに起きて温泉です!長くなったので今回はこの辺で。