Vallerosa Bonci   Verdicchio dei Castelli di Jesi Classico Reserva "Pietrone" 2007
ヴァッレローザ ボンチ   ヴェルディッキオ デイ カステッリ ディ イエージ クラッシコ リゼルヴァ "ピエトローネ" 2007

ヴェルディッキオ デイ カステッリ ディ イエージの中でも、標高500mを超える冷涼な畑を持つボンチ。その冷涼で痩せた土の影響で、他のイエージのワインとは全く違った仕上がりになるそうです。(実際、全くの別物でした。特にこのピエトローネは。) 

ヴェルディッキオといえば当店でもかなりの種類をいままで扱ってきました。その理由は比較的低価格ながら、薄っぺらくなく、味わいもなかなかしっかりしているものが多いから。イタリアを代表する旨安白ワインのひとつでしょう。

しかしボンチのヴェルディッキオは決して安くない。スタンダードなクラッシコでも上代価格¥2,000(税抜き)、ピエトローネは¥4,600(税抜き)もします。よほどの物好きか、かなり信用できる筋からの紹介でもなければ、"ピエトローネ"には手を出さないでしょう。実際、私も信頼できる方から勧められ、ボンチのもうひとつの単一畑 "サン ミケーレ"を飲んで、その美味さに驚き、それならばとピエトローネにたどり着きました。皆さんのワイン選びのひとつの方法として、美味しいワインに出会った時に同じ生産者の他のワインを試すことは良くあると思います。手当たり次第に飲むよりは、それなりに確実な方法だと思うから。(実際にはハズれる場合も結構ありますが。) 

さてピエトローネですが、色は林檎ジュースのような黄色で、抜栓直後の香りは控えめ。口に含むとかすかにミントのニュアンスを感じました。(開けたてだけでしたが。) ミネラル感と酸は感じますが、それほど前に出て来てはない感じ。アルコール度数は14%あり、しっかりしていますが、液体自体はサラサラとしているので飲み疲れする感じではないと思います。どこか蒸留酒的なニュアンスも感じます。もしブラインドで飲んだら、ヴェルディッキオと言い当てることは難しいでしょう。(私はほぼ100%無理。) お食事と一緒にというよりも熟成したチーズと一緒にどうでしょうか?